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国立ハンセン病療養所菊池恵楓園(合志市栄)の将来のあり方を入所者や市、園などで議論する菊池恵楓園将来構想検討委員会(委員長=大住清昭・合志市長)が30日、同園で開かれ、園の将来構想をまとめた。高齢化で減りゆく入所者が差別を受けたり孤立したりせず安心して暮らせるよう、地域との共生をめざす方策を盛り込んだ。
構想は(1)啓発(2)介護・医療(3)社会化の3本柱に沿って策定。(1)では、恵楓園の歴史やハンセン病についての正しい理解を深めるため園内外の施設を活用することなどを明記。(2)については、入所者の最後の一人まで十分な医療を受けられることを重視し、医療関係者の人員確保などを盛り込んだ。退所者が入院できる制度も検討する。
(3)については、地域社会に開かれた園をめざし、施設を開放するよう提言。園内の既存施設を活用して一時保育やデイサービスなどの実施を検討することが確認された。委員会では、園の医療施設を市民へ開放することも議論され、近くの病院との連携や園の皮膚科の活用なども今後の検討課題に挙げられた。
今後は各団体が構想の実現に努力するが、制度改正が必要な項目もある。大住市長は「実現をめざして、それぞれができることをすることで、入所者が安心し豊かな生活をできると信じる」と語った。
副委員長を務めた入所者自治会副会長の志村康さん(76)は「このように討議できたのが啓発の一歩。私たちにとっては将来というより今日明日の話。構想を着実に進めたい」と語った。
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